箱根の別荘地一覧とその特徴・歴史

2023年5月5日

箱根は東京から比較的アクセスが良く、古くから観光地として人気があります。箱根には多くの温泉地があり、温泉に癒されたい人には最適な場所です。

また、別荘地としても有名で、豊かな自然環境に囲まれた高級別荘地が多く存在します。箱根の別荘地は、四季折々の美しい自然や文化的な魅力を満喫できるため、リゾートとしてだけでなく、セカンドハウスとしても人気があります。

都心からのアクセスは、電車は小田急線「箱根登山鉄道」。車利用なら「東名高速」「小田原厚木道路」と便利です。
国道一号線、大平台を過ぎたあたりから別荘集落が点在します。

箱根の別荘地一覧

箱根における別荘地としては・・・

別荘地地域
仙石高原別荘地仙石原
東急箱根仙石原仙石原
仙石笹尾大地別荘地仙石原
箱根春山荘仙石原
王樹の森仙石原
温泉荘分譲地仙石原
箱根小涌園緑の村小涌谷(住所は二ノ平)
元箱根 大芝元箱根
湯の花高原別荘地芦之湯
芦ノ湖高原別荘地芦ノ湖(住所は静岡県三島市字南原菅)
東急箱根明神平宮城野

といったあたりが挙げられます。

今回はこれらの地域の中から、仙石原、宮城野、芦ノ湖高原別荘地について簡単にご紹介したいと思います。

箱根の別荘地:仙石原

箱根地区最大の別荘地です。特に仙石原プリンス通りと呼ばれる区域は別荘ではなく「邸宅」と呼ぶのが相応しい豪華な別荘が並んでいます。

桜並木の名所でもあります。治安は良く定住者も多いので安心して暮らせる点が良いところです。ほぼ全物件温泉引き込み済みも嬉しい特徴です。

仙石原別荘地は元々カルデラ湖でした、その影響で湿気が高いのが難点です。
標高700m夏はクーラー要らずですが、冬は寒く道路も凍結することがあります。

近くに大きなスーパーが無くまとめての買い出しは「御殿場」まで足を延ばさなくてはならないことが難点です(近くのスーパーはエーコープ仙石原店ぐらいか?)。

仙石原にはリゾートマンション型、別荘も数多くあります。管理などに手間がかからず別荘利用として利便性は高いのですが、熱海や湯河原のリゾートマンションと比較しても管理費の相場がかなり高いようです。

箱根の別荘地:強羅・宮城野

箱根の中でも温泉旅館、ホテルが集中する地域です。三種類の効能の違う源泉が楽しめます。

仙石原に続く別荘地ですが好みの源泉を引き込むには人気が高い分源泉権の相場も高めになります。
強羅駅前近辺はコンビニやパン屋さんなど日常生活には不便しない店舗が揃っています。街並みも綺麗で樹木も豊、定住にも向いていますが、鮮魚類、肉類などは「箱根相場」が存在します。定住者に負担が増えるのが難点です。

保養所、観光ホテルに囲まれているので治安も問題ありません。しかし夜間は出歩く人も少ないので夜間外出はなるべく避けたほうが良いです。

強羅区域内の「宮城野原」という地区にリゾートマンションが多数あります。
仙石原と同じく管理費が高めですがリゾートマンション内にある大浴場が人気です。

中古リゾートマンションは驚くほどの低価格ですが手放す時には逆に値がつかないことを考慮しておく必要があります。

箱根の別荘地:芦ノ湖高原別荘地

近年開発され今後も開発が続く管理体制のしっかりした別荘地です。
芦ノ湖と富士山、ぐるり360度視界の開けた別荘地です。

隣にある「芦ノ湖カントリー倶楽部」が開発、運営をしています。
芦ノ湖カントリー倶楽部の平日会員権が別荘購入者にセットされているのでゴルフ好きの人には大変魅力ある別荘地です。

温泉は付属していませんが近くに多数の日帰り温泉施設がある点と合わせて良い別荘地と言えます。
眼下の三島の夜景が綺麗と評判です。 標高1000mに位置し芦ノ湖に面している点は景観が良いのですが冬場の芦ノ湖を走り抜ける湖の冷風はガラス窓やドアを揺らします。

箱根湯本に別荘を持つという手も?

小田急線のロマンスカーが停車し、東京からも1時間半前後で到着するなどアクセスしやすい立地が魅力です。

箱根湯本駅は、箱根旅行の玄関口として観光客に愛されている駅です。数多くの温泉旅館やホテル、レストラン、土産物店などが立ち並んでおり、観光客にとって便利なエリアとなっています。

日帰り温泉や足湯スポットなどもあり、別荘に温泉を引かないという選択肢も出てくるかもしれません。

駅前は観光スポットが多数で戸建ての別荘は少し離れた場所になり物件数も少ない傾向がありますが、箱根湯本が比較的通いやすいエリアであるため頻繁に別荘を利用したい人にはメリットの大きいエリアです。

箱根の別荘地に共通して言える点

「湿気」と「冬場対策」「箱根相場」です。人気の高い観光地ですが定住にはいくつかの難点を慎重に検討することを忘れないでください。

特に湿気に関しては「気づけば畳や下駄箱がカビだらけだった」などという声もあります。除湿機や除湿剤の欠かせない生活となりそうです。

また、「箱根相場」は鮮魚、肉類以外にも存在し、外食などもその値段にびっくりすることがあるようです。

箱根の別荘地は避暑型、週末保養型が基本です。都心からの交通アクセスも良く休日を温泉保養で過ごすにはお勧めの別荘地です。冬場は道路が凍結するほど寒さが厳しい別荘地です。セカンドハウスとして定住するには寒さを十分に経験しておくべきかと思います。

箱根の別荘地としての歴史

箱根は江戸初期に東海道が開かれてから交通の要衝として栄えてきましたが、別荘地としての発展を遂げたのは明治以降になってからです。

近代的な温泉施設などが建設されるようになり、富裕層が別荘を建築するようになりました。

強羅地域では明治45年に小田原電気鉄道(現在の箱根登山鉄道)によって温泉付き別荘地の土地分譲が始まったそうです。

戦後になると進駐軍が箱根の高級旅館が接収したり、進駐軍専用列車も運行されたりと進駐軍からの人気も博したようです。

1950年には小田急線が箱根湯本駅まで乗り入れ、観光ルートが確立され、より多くの人が箱根を訪れるようになりました。また、温泉の掘削技術が発達し、従来よりもコストが下がったことで温泉開発が進み、江戸時代には「箱根七湯」だったものが高度経済成長期には「箱根十七湯」と呼ばれるまでになっています。

バブル崩壊後は各地の別荘の価格が低下し箱根も影響は受けましたが、箱根は比較的人気の高いエリアであり、ある程度の土地売買件数を保っています。

別荘地紹介

Posted by princo653