古民家別荘などで田舎暮らし?メリット・デメリットを考える
スローライフ、カントリーライフなど「田舎暮らし」がリタイア後のキーワードになっています。
空き家の大量発生に悩む地方自治体も空き家の再利用について積極的に支援策を練っており、団塊世代は新しい市場の担い手として脚光を浴びているようです。
「田舎暮らし」とはどのような生活様式なのか整理して考えてみます。
目次
田舎暮らしとは
田舎暮らしとは「山里との共存」が原点と云えます。都会での消費生活から、自然との触れ合いを通じて「生産者」としての生活を営むことです。原則として定住型の暮らし、セカンドライフ型です。
生産者としての生活ですが、基本的には家庭菜園レベルの自己消費型です。土いじりが好きで健康であることが田舎暮らしの基本条件となります。
田舎暮らしのライフスタイル
「生産者」でなく共存を楽しむ生活スタイルもあります。
田舎の空気が好き、木々の緑を眺めるのが好き、鳥のさえずりを聞くのが楽しみ。ゆったりとした時間を過ごしたい。ロッジなどで週末、休日に田舎暮らしを楽しむスタイルです。
別荘型、セカンドライフ型、どちらの選択肢も可能です。
田舎暮らしの方法
田舎で暮らす手立て
- 気にいった土地を購入し新規に別荘を建築する(セカンドライフであれば平屋が望ましい)
- 中古物件を購入する。家庭菜園や花壇が広い事がポイントです。
- 中古物件を購入する。隣家と距離があり静かに田舎暮らしが楽しめる環境がポイント。
- 古民家を購入する。基礎を改修し内装も改装することが前提条件です。
- 空き家を購入する。若い移住者であれば当面は現状のまま生活する。
- 農家を購入する。本格的な移住者向きですが畑作などは法的規制があるので自治体に必ず事前確認が必要。
- 空き家を賃貸する。田舎暮らしが自分たちのライフスタイルに合っているか確認できます。
田舎暮らしのメリット
田舎に元々暮らしている人は何代もその地で生活している人が多いです。集落ごとに顔見知りが暮らしを支え合って生きています。
積極的に集落の催事に参加することです。顔見知りになることで、打ち解けた仲間意識が得られます。地元の生産物などを運んで来てくれます。貴重な山里情報も届けてくれます。
人見知りしない性格の人には良点です。
田舎暮らしの問題点・デメリット
田舎に空き家が増える、別荘の売り物件が増える。この点を考えると問題点が浮かび上がります。
インフラが不十分
田舎に住んできた人たちにもライフスタイルの変化が伺えます。 病院、行政施設、スーパー、コンビニ、など日常生活を支えるインフラの不足が田舎から都市への移住のきっかけとなっています。
車社会なため、自動車の免許はほぼ必須です。
山里との共存は、日常生活の不便さを覚悟することが必要となります。セカンドライフを田舎暮らし選択するとき「不便」さとの共存があることを見つめ直すことが必要です。
税金が高いことがある
地方自治体の財源として、都市部よりも多くの地方税が課されていることがあります。住民税や固定資産税などが高いことがあります。税金がどのぐらいかかるのかは確認しておかなければなりません。
独自の文化・しきたりがある
地域によって独自のしきたりがあったり、よそ者として見られコミュニティに溶け込むまでに時間がかかったり、地域の仕事を請け負わなければならなかったり、田舎であることゆえの人間関係の悩みが出てくるかもしれません。
自然災害の影響
都会だから自然災害が無いというわけでもありませんが、自然災害が多い地域に別荘を所有する場合、台風や土砂災害によって被害をうけるリスクがあることも考慮しなくてはなりません。
田舎暮らしの別荘選びはライフスタイルの見直しが原点
田舎暮らしは利便性からの逸脱が必要です。スローライフ、カントリーライフという謳い文句だけでなく別荘選択に潜む落とし穴があることをしっかり検討する必要があります。